内容説明
世の中で一番、よくわからないものの一つ。それが、愛だ。…わからないけれど、世の中には「愛」だの「恋」だの言葉が飛び交って、誰もがそれをわかり切っている顔をして、何もかもが動いている。…本書に収められた短詩形作品のどれもが、自分自身の他にも、愛の相手となったりする誰かを描いている。この小さな短詩形の中に、無数の人間関係が描かれている。新時代のアンソロジー。
目次
恋の風景
突然炎のごとく
シニカル、アイロニカル
愛と恋のひととき
家族、友とともに
著者等紹介
黒瀬珂瀾[クロセカラン]
1977年、大阪府生まれ。歌人。春日井建に師事。第一歌集『黒耀宮』(ながらみ書房、2002年)で第11回ながらみ書房出版賞受賞。現在は結社「未来」に所属し、歌誌「未来」選者を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yumiha
25
いわゆる古典と言われる作品もあるが、佐藤文香が編集に携わっているからか、若い人の作品もあって新鮮だ。そういう短歌俳句の本は多いが、ここには川柳も入っているところがミソ。そして、いわゆるサラ川とは全く違う現代川柳がじっくり立ち止まらせる。気に入らんのは表紙。まるで教科書のようではないか!これでは、中学生が素通りしちまうよ。2016/03/13
Kei
15
TVの芸能人の俳句番組、一刀両断の先生がよいです。感心するのは、目から鱗の添削!ウ~ン、そうなるか。で、私も!でも、創ってみるではなく、読んでみる。十分、大人になってしまっているが。(笑)海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり、ではじまります。知ってるのも、知らなかったのも、解説つきで、新鮮に楽しめます。2016/04/20
双海(ふたみ)
9
ひかり野へ君なら蝶に乗れるだろう(折笠美秋)本書のコンセプトは、15歳までに読みたい短歌・俳句・川柳。こういうアンソロジーを思春期に読みたかった。2024/03/20
うかんるり
5
文藝部で読んだものです。いろんな昔の人のものもあれば、現代の歌人のものまで沢山あってとても良かったです!> v <2017/07/26
かすみ
3
短歌・俳句・川柳が解説付きで紹介。 穂村弘さんは巻頭文のみ。なのに編者より名前が大きい。2016/04/06
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- 和書
- 生活保護制度の社会史