目次
第1章 文学という概念
第2章 口承文学
第3章 詩
第4章 戯曲
第5章 小説
第6章 批評
第7章 随筆
第8章 記録文学
第9章 児童文学
著者等紹介
佐久間保明[サクマヤスアキ]
1947年福岡県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院博士課程後期(日本文学専攻)満期退学。高等学校教諭をつとめたのち、武蔵野美術大学の講師・助教授を経て、1995年教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イプシロン
31
短大の講義用教材なのでポイントが絞られていて解りやすく、かつ著者の思想が出ていないのに好感が持てた。各ジャンルの定義はきちんと押さえられており、少しだけ穿った説明をしていることにも好感が持てた。文学とはなにか? は定義できない。なぜできないか? 文学は人間の精神活動であるからには目から鱗だった。一行詩でも、キャッチコピーでも、肉親の記したメモでも、見る者がそこに芸術性や生産性や創造性を見れば文学である、と。逆に言えば、全十巻の大作を読んでも、己の中に芸術性や生産性が発露しなければ、読んだ意味はない、と。2019/04/01
イプシロン
20
(全編再読)約50篇の小説を書いてきてゆき悩み、たまたまBook Offで見つけた思い出深き一冊。本棚のどこにあったかや、見つけたときの嬉しさは今も鮮明だ。もちろん、初読時に内容すべてを把握しきったわけではないので、今回はその時とは違った感想となった。わけても今回思ったのは、何のジャンルに興味を持つにしても、「通史」を見渡していることの重要性である。本著でいうなら、第二章から巻末まの並び、「口承文学」「戯曲」「詩」「小説」「批評」「随筆(エッセー)」「記録文学」「児童文学」が通史になっているわけだが、2024/12/25
イプシロン
17
第三章「詩」のみ再読。日本語では詩はふつう「韻文」とされ詩以外は「散文」と呼ばれるが、こうした西洋語をそのまま翻訳した言葉のせいで、日本で詩がきちんと理解されていないことを確認した。正しくは律文(韻文)であり非律文(散文)だということ。つまり日本語は言語の都合上、ふつう「韻」を踏めないのだ。また日本に叙事詩がないのは知っていた。その理由は日本語の特徴にあり、日本語や日本語話者が客観視する理性より感情に重きを置かざるを得ない言語的特質に引っ張られてしまうのが原因なようだ。日本人はどうして2024/12/16
ジョニジョニ
8
ざっくりいえば、ソクラテスからムーミンまで。博識で頭のいい、マジメな人が書いた本は面白い。僕は物書きになりたいわけじゃないけど、その三つを求めて生きてきたんじゃないかな、と思います。正月休みをいいことに、だらだらしたりもしますけど。2020/01/06
michi
2
大学時代の文学の教科書でした。文学部ではありませんでしたが、文学のジャンル等わかりやすく、また芸術的な視点からも勉強になりました。2020/02/18
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