内容説明
アメリカを支配する石油王が開いた盛大なる祝宴に集った九人。彼らを乗せた飛行機が飛び立ったその瞬間、科学の暴走が地上の人間を消し去った。残された彼らがたどる運命は?誰が支配し、誰が支配されるのか?社会主義の闘将シンクレアが、人間の本性を描き出した意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUMAGAI NAOCO
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ジャングルに代表される、アメリカのプロレタリア文学者アプトン・シンクレアが描く2000年のアメリカ東海岸を舞台にした物語。財閥トップの家族と国務長官と使用人達計11名が飛行機に乗っている間、人類は新型兵器によって滅亡する所から話は始まる。これまで使用人だった者が資本主義の名目で立場を逆転させていき、政治的な事に興味のなかった者がハンストを行い、残った人々で社会主義国家を樹立していくと云う、まさに今中国を中心に起きようとしてるんじゃないかと思わずにはいられない。2021/05/16
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