出版社内容情報
ああ 父さんは 年をとって まぼろしの犬を見るように なってしまった……
あのミリオン・セラーが、きれいな絵本になりました。テリー・ケイの原作を芥川賞作家の三木卓がリライトし、現在フランスで活躍中のYUJIが数々の名場面を描いた会心の1冊です。
著者等紹介
ケイ,テリー[ケイ,テリー][Kay,Terry]
1938年、米国ジョージア州生まれ。作家。ラグランジュ大学卒。1990年刊行の『TO DANCE WITH THE WHITE DOG』で全米に知られる作家となる
三木卓[ミキタク]
1935年、東京生まれ。本名冨田三樹。早稲田大学文学部露文専修卒。詩人、作家、児童文学者
YUJI[ユージ]
1955年、三重県生まれ。画家。本名山下裕嗣。愛知県立芸術大学油絵科卒、パリEcole Sup´erieur des Beaux‐Artsに学ぶ。現在パリを拠点に巨大音楽紙芝居の制作・上演にあたる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
63
図書館で「大人の絵本」コーナーにて。妻に先立たれたおじいさんに寄り添う白い犬。若かりし頃の、おばあさんとの熱愛時代を思い起こさせてくれる。Shall we ダンス?2020/08/30
★YUKA★
53
【戌年に犬本を読もう’18】 ずいぶん前に小説版を読みましたが、図書館でこの本を見つけ、読んでみました。 最後は白い犬の正体が…。小説も再読したくなりました(^^)2018/02/04
空猫
21
小川洋子サンのラジオ番組から。絵本版だった。妻に先立たれた老人にだけ見える白い犬は彼の心を慰めた…。愛する人の死後に後追いすることなく寄り添いあって生きる姿は何とも切ない。文庫(小説)版とは訳者(挿し絵も?)が違うのか。2021/01/20
鈴
17
小説も読んだが、絵本もあるのを知って。絵本といえど、子供向けではないかな。小説を読むより簡単にあらすじを知りたい人向けかも。絵の白い犬が可愛い。2012/07/31
ヨシ
11
小説版は大好きで何度も読み、その度に号泣した。でも、この絵本のほうが心にじんわりと感動が残る。あとがきの三木卓さんの『孤独の深さは愛の深さ』という言葉が胸をうった。大人のための上質な絵本である。2020/11/26