出版社内容情報
フェミニズム受容の歴史を俯瞰―維新以降の日本の思想史に多大な影響を与えた基本的翻訳文献を集成。第2弾「昭和初期編」。
●第8巻●収録作品
◆『女性に与ふる社会主義の修正―バアナード・ショウ氏に答ふ』(リリアン・ル・ムジユリエ著、槇義衛訳、萬里閣書房、1930)
リリアン・ル・ムジユリエ(Lillian Le Mesurier 1873~?)は経歴未詳。本書は、第7巻、第8巻のショーの著作に対する批判である。ショーの社会主義が国家による個人生活の統制につながることを危惧している。
■本書の特色
・『世界女性学基礎文献集成・明治大正編』の第2弾。昭和初期のフェミニズムを中心とした外来思想受容史を俯瞰。
・維新以降に翻訳された女性学関係の単行本のなかで、日本の近代思想に影響を与えたものを精選。
・入手困難な貴重書を揃え、女性学の研究に貢献するであろう著作をラインナップした。
・思想界の状況をより正確に把握できるよう、反フェミニズム的な文献、欧米の現状を紹介したものも収録。