出版社内容情報
フェミニズム受容の歴史を俯瞰―維新以降の日本の思想史に多大な影響を与えた基本的翻訳文献を集成。第2弾「昭和初期編」。
●第6巻●収録作品
◆『解説 社会主義と資本主義―有識婦人のために―』上/下(バアナアド・シヨウ著、加藤朝鳥訳、春秋社、1929)
ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw 1856~1950)はイギリスの劇作家、小説家で、フェビアン協会の会員。彼の著作は、大正期には『青鞜』の女性たちによって読まれ、論じられた。この本は、義妹のメアリ・スチュアート・チャムリに語ったという形で書かれ、フェビアン主義の理念、政策、現状批判が独特の皮肉をまじえながら説明されている。
■本書の特色
・『世界女性学基礎文献集成・明治大正編』の第2弾。昭和初期のフェミニズムを中心とした外来思想受容史を俯瞰。
・維新以降に翻訳された女性学関係の単行本のなかで、日本の近代思想に影響を与えたものを精選。
・入手困難な貴重書を揃え、女性学の研究に貢献するであろう著作をラインナップした。
・思想界の状況をより正確に把握できるよう、反フェミニズム的な文献、欧米の現状を紹介したものも収録。