向山誠斎雑記 〈嘉永・安政篇 第21巻(解説・〉

向山誠斎雑記 〈嘉永・安政篇 第21巻(解説・〉

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  • サイズ A5判/ページ数 259,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784843302828
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C3321

出版社内容情報

●「向山誠斎雑記」について
幕臣の向山誠斎が筆録した編纂史料。職務上接することができた行政文書・記録類・先例類の筆写から和歌集・歌論・古典籍の写しまで幅広い。史料としては、誠斎のついた職務により、勘定方の財政史料、箱館奉行所時代の蝦夷地関係史料が貴重である。江戸幕府諸役所の行政史料が幕府瓦解時に多く失われてしまった状況下では、重要な幕政史料となっている。また、江戸後期の幕臣の見た貴重な同時代の記録である。


【向山誠斎】むこうやませいさい [文化7(1810)~安政3(1856)]表向きは享和元(1801)年生まれ。幕臣。お目見以上。天保9(1838)年奥右筆となり、記録・旧例先例類の調査に努める。その後勘定組頭に転じ、天保改革のなか勝手向の職務につく。弘化元(1844)年政局変動により罷免される。無役時代が続くが、安政2(1855)年箱館奉行支配組頭となる。翌年蝦夷地調査従事中宗谷で死去。

●本書の特色
◆未刊史料を含む幕政史料の刊行 北方・蝦夷地史料から財政史料まで向山誠斎の筆写した行政文書・記録類・先例類は幕府内部史料で、勘定方の財政史料、箱館奉行所時代の蝦夷地関係史料は原史料が失われているためとくに貴重である。まず、幕末蝦夷地史料が中心の嘉永・安政篇から配本を開始し、次に天保改革時の勘定所記録の多い天保・弘化篇を刊行する。
◆幕臣研究の史料としても白眉
行政文書のみでなく、一幕臣の筆写によるコレクションの全体像は、未だ不十分な幕臣研究の貴重な史料となる。
◆鮮明な印刷
本書は、誠斎の墨筆をそのまま生かした鮮明な影印版の提供に心がけ、朱筆は「*」で示し、冊子内の部分収録は、前後の省略丁数を示すなど、丁寧で鮮明な状態の史料提供を心がけた。これにより、とかく誤読・誤植の多い翻刻版の誤りが初めて訂正できる。
◆利用者の便宜を配慮した最終巻
最終巻には、解説ならびに「誠斎雑記」の詳細目次を提示し、未収録のテキストについてもそこで明示する。

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