日本植民地文学精選集 〈017(台湾編 5)〉 霧社 佐藤春夫

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日本植民地文学精選集 〈017(台湾編 5)〉 霧社 佐藤春夫

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  • サイズ A5判/ページ数 260,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784843301739
  • NDC分類 918.6
  • Cコード C3393

出版社内容情報

◎満洲、朝鮮、そして台湾―。さまざまな民族が交錯する「大日本帝国」の勢力圏。その白日夢の内実に迫る、幻の作品群が今ここに甦る。

★017. 霧 社  佐藤春夫 1936年・昭森社

1910年、台湾中央部の山地・霧社に住む高山族が日本人七名を殺戮した「サラマオ蕃」事件に取材した表題作など六篇を収録。佐藤春夫の良識が日本の台湾統治の矛盾を衝く。(解説・藤井省三)

※著者紹介 佐藤春夫  さとう はるお   1892~1964 和歌山県新宮生れ。中学時代から「明星」「スバル」などに短歌を発表する。18歳で上京し、生田長江に師事。1918年、小説『田園の憂鬱』で新進作家としての地位を得る。1920年6月、台湾旅行に出発し、10月まで滞在。このときの体験をもとに『霧社』『女誡扇綺譚』『殖民地の旅』などの台湾に材を取った作品を十篇近く発表した。1960年、文化勲章を受章。著書『殉情詩集』など。

本書の特色

●日本「内地」中心の文学史から抜け落ちた植民地の文学! 待望の復刻選集。

●さまざまな民族の立場から、植民地の諸相が多面的に浮かび上がる。

●歴史的価値が高く、研究者から復刻を強く望まれていた作品を厳選。

●日本人以外の作家によって書かれた日本語文学作品も多数収録。

●各種図書館などにもほとんど所蔵されていない、閲覧困難な幻の稀覯本。

●各巻の巻末に解説(作家紹介、作品の背景、歴史的価値など)を付す。

●今日の近代文学研究の一大潮流である戦時下の文学研究にも不可欠の文献集。

●文学のみならず、近代日本史・アジア史の研究にも大いに有益な資料。