内容説明
本書は、社会の現実と問題発見・解決に志向した社会学の入門書である。現実と問題を束ねるテーマとして選択されたキーワードが「グローバリゼーション」である。本書では、グローバリゼーションについて語るのに、世界のあちらこちらでの様子について語るのではなく、今日の日本を見つめることのなかに、グローバリゼーションを考えようと意図している。
目次
序 グローバリゼーションと社会学
第1章 たくさん産み育てる社会から少なく産み育てる社会へ―世界人口の推移と人口転換以前の人口・家族
第2章 少子化社会の形成
第3章 階層と社会移動―産業化と不平等のゆくえ
第4章 高学歴化―学校教育の拡大と学歴社会
第5章 開発問題の新たな展開に向けて
第6章 国際的な人の移動の日本の外国人労働者問題
第7章 揺らぐアイデンティティー―情報化社会と個人
第8章 災害のグローバリゼーション
第9章 環境問題と社会システム
第10章 マジョリティ不在の時代を生きる―産業化とマイノリティ
むすび グローバル時代の社会的側面