感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
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ペルソン(真の人間、人格、人間性)。ペルソナージュ(見せかけの人間、姿)。***今、この投稿文を書いている私は、複数ある内の無意識的に選択されたペルソナージュだ。昔(今もそうなのか?)、「自分探し」が流行したように思う。そこで求められている解はペルソンだろう。本書によれば、その過程において様々なバイアスが発生し、永遠に玉ねぎの皮をむき続けることになる。答えを求道するその姿勢が大切なのだ。というのが成立しないペルソン。東洋思想における「悟り」の境地こそがペルソンかも知れないと考えながら、再びページをめくる。2018/09/03