内容説明
著者の豊富な経験に基づいて独自の視点から再構成した、固体物理学の新しいタイプの教科書である。対象としているのは学部学生や大学院生であるが、高度な内容やトピックスが含まれているにもかかわらず、初等的な電磁気学、波動力学、量子力学の知識だけで十分読みこなすことができる。教育的な観点から、固体物理学の重要な概念や考え方が理論的かつ明瞭に説明されているが、その数学的手法も初等的なレベルから段階を踏んでいる。また、理論的な説明だけでなく、これに対応した実験による測定値やグラフもバランスよく載せられている。
目次
第7章 結晶における励起子、プラズモン、誘電遮蔽
第8章 相互作用する電子‐原子核系と断熱原理
第9章 結晶の格子力学
第10章 結晶による粒子の散乱
第11章 金属の光学的性質と輸送の性質
第12章 半導体と絶縁体の光学的性質