内容説明
パーコレーションは、物理学の中で最も幅広い現象に適用されているパラダイムである。本書は、世界的に評価の高いパーコレーション理論の教科書を訳出したものであり、著者によりデータが最も新しいものに改められた最新版である。スケーリング理論を基本的視点として、基礎から最先端に至る内容を統一的に記述した本書は、パーコレーションを学び、応用する学生や研究者の必読の書である。
目次
1 序論:森林火災、フラクタル構造をした油田、拡散
2 クラスターの数
3 クラスターの構造
4 有限サイズスケーリングと繰り込み群
5 伝導度と他の動的性質
6 ウォーク、ダイナミックス、量子効果
7 熱相転移への応用
8 まとめ
著者等紹介
小田垣孝[オダガキタカシ]
1968年京都大学理学部卒。1973年京都大学大学院理学研究科修了。1975年京都大学理学博士。1979年ニューヨーク市立大学物理学科博士研究員。1982年ブランダイス大学物理学科助教授。1989年京都工芸繊維大学工芸学部教授。1993年九州大学理学部教授。現在、九州大学大学院理学研究院教授。専攻は物性理論、統計力学、不規則系の物理学
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