内容説明
外の世界を感じとる知覚は脳のはたらきである。脳はそのために神経をのばし頭に幾つかのアンテナを張り巡らせた。それが眼、耳、鼻、舌、皮膚にある感覚器である。本書ではこれら知覚のセンサーの巧みなシグナルの獲得と情報処理のメカニズムに焦点を合わせ第一線の研究者がわかりやすく解説している。脳でも最も研究の進んでいる知覚のセンサーの理解は「脳科学の世紀」といわれる21世紀を前にサイエンスを志す全ての人に必須である。
目次
第1章 知覚のセンサーの普遍性と多様性
第2章 見る感覚
第3章 においの感覚
第4章 味の感覚
第5章 聴く感覚
第6章 触る感覚
第7章 感覚器の発生学
第8章 感覚情報の分子進化レセプターとトランスジューサーの分子進化