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内容説明
19世紀末年の発見後、次第に明らかになったウイルスの特性は、濾過器でつかまえられない、顕微鏡で姿を見られない、人工培地で殖やせないといった、当時の技術の限界を反映するものでしかなかった。このような対象に科学者達がどのように取組み、思考をめぐらし、その実体に迫ったのか、数々の彷徨を経てものが見えてくる過程を物語風にまとめたのが本書である。また、ウイルス病との闘いの歴史録ともなっている。
目次
第1章 ウイルスという言葉の使い方の変遷
第2章 研究方法上の背景
第3章 19世紀末年の発見
第4章 病毒の濾過性とその本体
第5章 種痘および種々のワクチン
第6章 細胞培養・組織培養法の発達
第7章 ウイルスとは何か―初期の理論
第8章 細菌のウイルス1
第9章 細菌のウイルス2
第10章 植物と昆虫のウイルス
第11章 インフルエンザなど動物や人間の身近なウイルス病
第12章 種々の“発疹性熱病”
腫瘍ウイルス学
第14章 長い潜伏期への新しい光