内容説明
吉田松陰の妹・文(楫取美和子)の実録生涯を描く。志半ばで非業の死を遂げた近藤昶次郎の真相を克明に描く。
著者等紹介
冨成博[トミナリヒロシ]
1922(大正11)年に山口県下関に生まれる。1945(昭和20)年9月、九州帝国大学工学部を卒業。親類の酒問屋を手伝うかたわら歴史の研究や著作に携わり、退職後著作に専念して今日に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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国士舘大学そっくりおじさん・寺
63
題名と装丁だけ見ると自己啓発本か自分史かと思う様な本だが、歴史書である。著者は下関の歴史研究家。大河ドラマが『花燃ゆ』の頃のもので、前半が吉田松陰の妹・文の話。普通の伝記だが、所々に著者の反骨が見えて良い。後半は近藤昶次郎(饅頭屋・近藤長次郎)の死の真相。私はこちらが読みたかった。今一つ疑問は解けていないが、井上馨が良くないのと、切腹ではなく、どうやら海援隊の仲間に殺された可能性があるようだ。自殺か他殺かよりも、理由をハッキリと知りたいが、そこはやや曖昧。仕方ない事ではある。1つの理由で人命は奪うまい。2018/07/15
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