内容説明
唐十郎のエッセイは、蠱惑的な語り口、詩的なメタファー、アクロバティックなレトリック、シュルレアリスティックな異種交配、極私的エピソードと時代の尖端とのスパークによって読者を魅了する。単行本未収録の文章も発掘、掲載した。
目次
役者の抬頭、あるいはNON“アート論”
『腰巻お仙』後記
笑わぬオカッパの少女論
嗚呼!東支那海―ぼくの沖縄論
ジョン・シルバーについて
私的兵法
前近代がこちらを覗く―中川信夫「東海道四谷怪談」
アリババの呪文
女が一人で旅するとどういうことになるか―加藤泰「緋牡丹博徒お竜参上」
少女論〔ほか〕