目次
『雷神不動北山桜』の雲の絶間姫―誘惑する美女
『曽根崎心中』のお初―手代と死にゆく遊女
『心中天網島』の小春―妻に義理立てする女
『仮名手本忠臣蔵』のお軽―変転する一筋の愛
『妹背山婦女庭訓』のお三輪―切れた恋の苧環
『摂州合邦辻』の玉手御前―継子に恋する継母
『伽羅先代萩』の政岡―お家を守る女丈夫
『鏡山故旧錦絵』の尾上―自分を殺して生きる
『桜姫東文章』の桜姫―淪落と転生の姫
『其往昔恋江戸染』のお七―火に滅ぶ八百屋の娘
『色彩間苅豆』のかさね―死霊に憑かれた女
『篭釣瓶花街酔醒』の八ツ橋―名刀に斬られる花魁
著者等紹介
利根川裕[トネガワユタカ]
作家。昭和2年(1927)、新潟県糸魚川出身。東京大学文学部卒業。中央公論社で編集者として勤務、昭和41年(1966)に小説『宴』(筑摩書房→中公文庫)で、文筆活動に入る。その後、文教大学、早稲田大学、武蔵野女子大学で講師、新潟経営大学で教授を務めるかたわら、「トゥナイト」(テレビ朝日)、「芸能花舞台」(NHK教育テレビ)などのキャスターとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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