内容説明
唐十郎ギャラクシー(銀河系)は今なお膨張を続けている。旧版に、唐組のその後の新作や、新宿梁山泊、唐ゼミの舞台を評した文章を加え、150ページ近く増量した新版。
目次
1 状況劇場(迷子の自己探索の旅;ヒビ割れたプラトニズム―『少女都市』 ほか)
2 第七病棟(町屋の深海魚群―『ビニールの城』;深海魚群いまだ浮上せず―『オルゴールの墓』 ほか)
3 唐組(アンタイオスの膂力―『匂ひガラス』;ガラパゴス島の唐十郎―『桃太郎の母』 ほか)
4 新宿梁山泊と唐ゼミ(梁山泊版『吸血姫』を飛騨国府町まで観に行くの記;梁山泊版『唐版風の又三郎』短縮版に関わっての記 ほか)
感想・レビュー
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yukkomom
1
大好きな役者さんのお名前を見つけて読み出しました。 役者さん、また、演出家さんって本当にすごい!文学一つでもいろいろな方向から、読み込んでいる。それに、舞台稽古。執拗な稽古と演出。持久力と集中力。余計なものが除かれ、舞台の上では、きっと必要なものだけが残って素晴らしい舞台になるんだろうとおもった。 「なんか、あまあい匂いがするよ。」セリフ一つで、心奪われるのだから。唐十郎さんの舞台は拝見したことがないのだけれども、時代のメタファー。そんな気がした。「フランケン醜態」というネーミングは、好きやなぁ。2013/07/28