内容説明
人生究極の健康要因として提案されたSOCの、最も重要だがナイーブな形成期にある一有名私立大学附属高校に通う1500名の男女高校生を対象に、親子を視野に収めた3か年の追跡調査を実施。そのデータをもとにSOCの形成のされ方、ならびに学校・家庭・地域・社会におけるSOC形成の促進および阻害要因を示唆した待望の書。
目次
序章 ストレス対処力SOCとは
第1章 調査の目的・概要と本書の構成
第2章 思春期のSOCは形成途上にある―高校3年間のSOCの変化
第3章 高校生の学校帰属感覚および学校ウェルビーイングとSOC
第4章 高校生の生活習慣とSOC
第5章 高校生を取り巻く人間関係とSOC
第6章 小・中学生時の経験は高校生のSOCに関係するのか
第7章 親のSOCと子のSOCの関係
第8章 高校生のSOCと幼い頃の家族の習慣
第9章 地域社会のあり方および地域とのかかわり方が親子のSOCに関連するか
終章 今後の課題と提言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
1
本書は、ある大学附属高校の学生全員に3年間にわたり年に3回、SOCや様々なスケール、家族へのSOC調査などなどを行った結果を報告したものであった。これだけ調査背景に恵まれることはなかなかないだろう。うらやましい限りである。2012/12/12
dometaro
1
SOC関連書籍二冊目。平易な日本語で書かれているので一冊目よりはわかりやすい。 中身:よい生活、よい経験をした人のSOCは高くなり、それに伴いより健康度も高くなる。というデータが多かった。ハッピーな人は健康は当たり前なので、ハッピーだけど健康度の低い人、アンハッピーだけど健康度の高い人に対する視点を忘れないようにしたい。 また、本書ではSOCを高める「介入法」を提案しようとしているが、このアプローチも気を付けなければ「あるべき健康の姿」を押し付けることになってしまう様な気がした。この違和感を大切にしたい2012/05/02
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