内容説明
60年以上にわたるイスラエルとの紛争によって、故郷を追いやられたパレスチナ難民たち。だが、かれらの「故郷」はいつもパレスチナにあった。現地調査と分析によって、彼らの現在のアイデンティティを描出。
目次
第1章 ディアスポラのパレスチナ人(ふたつの故郷;思考の枠組み)
第2章 ヨルダンのパレスチナ人概況(歴史;時代と場所の背景;社会的公正;ヨルダン川を越えての往来)
第3章 同郷集団を保つパレスチナ人社会(「故郷」と現在;保たれるカリーブのネットワークと交流;帰属意識の多様性と相互関係)
第4章 トランスナショナルなパレスチナ人社会(常態化する移動;トランスナショナルなネットワークの展開;帰属意識の多様性と相互関係;考察)
第5章 ディアスポラ・ナショナリズムと故郷(アンマーンにおけるパレスチナ人社会像;パレスチナ・ディアスポラとワタン;ディアスポラの「個」と「全体」の結びつき;結論)
著者等紹介
錦田愛子[ニシキダアイコ]
1977年広島県に生まれる。1999年東京大学法学部卒業。2001年東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。修士(法学)。2007年総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所非常勤研究員等を経て現在、早稲田大学イスラーム地域研究機構研究助手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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