内容説明
冷戦終結以降に関心を集めたとされる国内避難民に対する支援は、実は冷戦期から徐々にその枠組みが構築されてきた。しかし、その枠組みは、国内避難民のみを向いてつくられたものではない。支援を提供する国家や国際機構、NGOなどの意図が反映され、また、アクター間で支援のあり方をめぐって対立し、その妥協の産物としてつくられた側面もあった。国内避難民支援の枠組みを「国内避難民支援ガバナンス」と呼び、そのガバナンスのあり方をめぐって諸アクター間がどのように政治的な相互作用を繰り広げてきたのかを解明。
目次
第1章 分析視角―グローバル統治者間関係分析
第2章 UNHCRと国内避難民支援の開始
第3章 国内避難民問題の論理転換―南部アフリカにおける難民・帰還民・避難民の窮状に関する国際会議(1988)をめぐる政治過程
第4章 協調アプローチからクラスターアプローチへ―国内避難民支援における調整方法の変化
第5章 世界人道サミットとその成果―マルチステークホルダー・プロセスを通した国連諸機関の変化
終章
著者等紹介
赤星聖[アカホシショウ]
1986年、熊本県生まれ。2010年、大阪大学法学部卒業。2015年、神戸大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程後期課程単位取得退学。博士(政治学)。日本学術振興会特別研究員、ジョージタウン大学国際移民研究所客員研究員を経て、関西学院大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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