内容説明
「国民国家」時代の国際文化交流から「オルター国民国家」時代の「ひとびとに始まり、ひとびとに終わる」グローバル文化交流へ。その変容のダイナミズムを日米学生会議、箱根会議、カタリスト論、柳父章論などから啓開する。―『近代日本と国際文化交流』から20年、論争の書、再び。
目次
第1部 理論的展望と歴史的前提(緒論 国際文化交流研究からグローバル文化交流研究へ;対外文化政策思想の展開―戦前・戦後・冷戦後;戦前期の日米学生会議―「リンカーン神話」の実像と効用)
第2部 グローバル文化交流の胎動(「国際交流のつどい」から「多様性をともに支え合う社会作り」へ―秋尾晃正と北海道国際交流センター(HIF)の活動を中心に
箱根会議(一九八八‐九七)研究序説
「グランド・デザイン」論から「カタリスト」論へ―伊藤憲宏の国際交流思想)
第3部 国際/グローバル文化交流の理論と思想(翻訳、文化、人間―柳父章と国際関係研究;脱国民国家の思想からオルター国民国家の思想へ―入国民国家の思想を手がかりに)
著者等紹介
芝崎厚士[シバサキアツシ]
1970年横浜生まれ。1995年東京大学教養学部教養学科第三国際関係論分科卒業。2001年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得退学。2001‐07年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助手。2007年博士号(学術、東京大学)取得。2017‐18年バーゼル大学ヨーロピアン・グローバル・スタディーズ研究所客員教授。現在、駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- ビアス短篇集 岩波文庫