内容説明
同床異夢。疑心暗鬼。過剰反応。裏切り。計算。歓喜。無残―臨場感あふれる歴史のドラマ。世界とは/日本とは何か。歴史感覚を鍛える現代史の決定版。
目次
序章 コソヴォからコソヴォへ―20世紀末の風景
1章 19世紀末の国際情勢
2章 第一次大戦から第二次大戦へ
3章 第二次大戦―戦争の政治
4章 冷戦初期―秩序の模索
5章 冷戦の常態化
6章 デタント期―政治の多極化
7章 冷戦の終わりの始まり
終章 冷戦後―海図なき航海へ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山のトンネル
3
bookoffで220円。2700円くらいの価値なのに。平均1500。2022/03/22
イシコロ
2
事実を並べる本ではあるが、だからこそ「教訓」として強く印象に残る本になった。20世紀は苛烈な戦争の時代となったが、人々の、けして悪意だけではない、生き様の結果であり、避けがたいものだったと考えるようになった。しかし「教訓」を、しかもより鮮明な媒体によってそれを得られる現代人が、同じ結果を招くのであれば、それは愚かと断罪されても仕方のないことだと思われた。 政治家はバカだとか、○○人はどうだとか、そのような物事を単純化して理解するような幼稚な思考から卒業させてくれる本だとおもう。2019/10/01
D.Okada
2
政治史としての史実と、それにまつわるエピソードも適度に鏤められていて、歴史の本としては飽きずに読めた。言ってしまえば20世紀の世界史みたいなもので、記述が前後してしまうのはいたしかたないことだが、本書は参照ページも無駄なく必要な部分に記載されており、大学の講義のテクストとしては機能的でもあった。2012/01/22
kyabaria
1
日本は甲乙案を用意した。乙案はアメリカの興味を引いたが蒋介石には認められないものだった。蒋介石はアメリカに戦線からの離脱という形で脅しをかけ、手段のなくなったアメリカは戦争の覚悟をきめてハルノートを提示した。2019/01/12
八八
1
随分前に読んだ。読みやすくよく纏まった本であった。20世紀なので「ヨーロッパ」と「アジア」が中心であるのは言うまでもない。あくまでも通史的なものなので各地域の詳しい政治史を知りたい人には歯痒いかもしれない。2015/01/07