内容説明
ポーランド、チェコスロヴァキア、ハンガリー。80年「連帯」運動の登場、89年東欧革命、そしてポスト共産主義の体制転換へ、劇的かつ錯綜する民主化運動の明晰な分析が拓く。現代民主主義論の新次元。
目次
序章 民主化の比較政治研究―課題と方法
1部 民主化の新しい次元(「東中欧の民主化」の新しい次元―「市民社会」論と民主化プロジェクトの展開;共産党体制の改革と「市民社会」―「連帯」革命以後の体制危機)
2部 民主化モデルとしてのポーランド(民主化過程における「円卓会議」と「連帯」市民委員会―体制移行期のポーランド;「連帯」主導政権の成立と民主化の新局面―体制移行期のポーランド;「ポスト連帯」期の民主化の構造―民主政「定着」期のポーランド)
3部 1989年東欧革命と現代政治理論(1989年東欧革命へのパースペクティヴ;「市民社会」論の現代的位相―1989年東欧革命と政治理論のディスコース)
終章 東欧政治研究の現状と課題