内容説明
EUの制度発展を歴史のなかに位置付け、司法が形成してきた市場統合の仕組を解説。技術革新は経済の動力を北方に移動させ、従来の独仏軸に変化をもたらした。近年、EUの市場統合制度は、知的財産権保護を確保し、競争法を強化することで知識経済の形成を目指す。他方、東方への拡大は旧ソ連内外の紛争を抱え込み、米国の介入を招いた。EU統合は、基本権保障を中心とする加盟国共通の価値により維持できるのか。
目次
第1章 EU制度の発展(1)―欧州共同体の法秩序
第2章 EU制度の発展(2)―欧州連合(EU)の政策
第3章 EU対外関係の法
第4章 加盟国共通の価値
第5章 EUの競争政策
第6章 EUの知財保護制度
著者等紹介
山根裕子[ヤマネヒロコ]
政策研究大学院大学名誉教授。東京大学卒、エール大学M.phil.パリ大学Ph.D.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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