内容説明
こんにちの行政法学においては、わが国では行政過程論により、またドイツでは法関係論により、行政上の法律関係を、観念的にではなく実定法に即し、しかも細やかに検討すべきであるという考え方が定着してきている。本書も、このような方向をめざし、権利・義務の双方の動態的関係を重視しつつ執筆。また、権利・義務関係に影響を与えるさまざまな行政の行為形式についても詳しく説明することを試みた。さらに、わが国の場合、行政手続法の法典化の問題やプライバシー保護の問題等、重要かつ焦眉の課題が山積しているが、これらの新しい動向についても可能な限り詳しく紹介。
目次
第1章 行政と行政法
第2章 行政を拘束する原理
第3章 行政のしくみ
第4章 行政法関係
第5章 行政手続・情報公開
第6章 行政の行為形式
第7章 行政裁量
第8章 行政行為と行政契約の効力
第9章 行政の実効性の確保手段
第10章 行政救済
著者等紹介
村上武則[ムラカミタケノリ]
大阪大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。