内容説明
本書は、平成一一年三月に広島大学より課程博士(法学)の学位を授与された博士論文「憲法の基礎づけと共和の形象―ロールズと共同体論との斜稜―」に、必要な加除修正を施したものである。同論文は当初、憲法学というパラダイムにおけるロールズ理論と共同体論との対抗を論じるものであった。本書は、憲法学へのロールズ理論による影響をより先鋭に描き出すために、博士論文で論じた共同体論を、ロールズ理論と比較するために必要な箇所において必要な範囲で扱うものとなっている。
目次
序章 ロールズと憲法理論
第1章 基礎理論
第2章 自由の原理
第3章 平等の原理―不平等の基礎づけ
第4章 統治の原理
終章 ロールズ理論による憲法理論への示唆
著者等紹介
大日方信春[オビナタノブハル]
1969年長野県長野市生まれ。’94年琉球大学法文学部卒業。’96年同大学院法学研究科修士課程修了。’99年広島大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了、博士(法学)。広島大学法学部助手を経て、現在広島県立大学経営学部講師
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