目次
第1章 星槎の思想
第2章 こどもたちの未来のために「世界こども財団」が行く
第3章 東日本大震災、星槎寮とこどもたちのケア
第4章 スポーツは未来を開く希望、スポーツは人生
第5章 こどもたちのために創った学校
第6章 世界すべてを学びの場に―偏差値よりも変化値・共生社会の実現に向けて
加藤登紀子×宮澤保夫対談―愛あるところに、すべてが始まる
著者等紹介
宮澤保夫[ミヤザワヤスオ]
1949年に東京都に生まれる。1972年に学習塾「鶴ヶ峰セミナー」をスタートし、その後、不登校、自閉症、学習障害などを持つこどもたちが必要とする教育の場を提供し続け今日に至る。現在、創設者・会長・CEOを務める「一般社団法人星槎グループ」を軸に全国展開。2010年には「世界こども財団」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だっぱら
2
昨年3月に亡くなった、星槎グループ創設者宮澤保夫会長の自叙伝。前作「人生を逆転する学校」では、創業から学校の立ち上げの話がメインだったけど、本作では、こども財団としての発展途上国支援や被災地支援の事にページを多く割いている。様々な国際交流活動がアマチュア無線をきっかけとしているというのは驚いたが、亡くなった時に、アマチュア無線界隈がざわついたという人物なのでさもありなん。約束を守る、困った人を助ける、仲良くする、というシンプルなことをここまでやり続けることの凄み。ゲバラに憧れた宮澤会長は教育界の革命家だ。2023/03/21
Votoms
2
大学の指定教科書だったので読み終えた。星槎大学のルーツと成り立ち、その思想的位置、教育理念等を学ぶことができる。恐らく、現状の日本で最も重要な教育理念を掲げていると思う。特に平均的で組織に従順な存在を要求する社会において、個人の多様性と尊厳を重視する星槎の思想は極めて重要な価値がある。これから教員を目指す人は読むべき一冊なのではないか。2020/10/23