内容説明
本書は、明治初年のドイツ留学生、すなわち幕末期から海外留学生処分により留学生に帰国が命じられる明治六年末までにドイツへおもむいた留学生によって、明治十四年政変後に顕在化するドイツ傾斜の基盤が形成される過程をあとづけようとするものである。
目次
第1編 ドイツ・ヴィッセンシャフトの萌芽(幕末維新期におけるドイツ・ヴィッセンシャフト;明治新政府のドイツ・ヴィッセンシャフトの認識;海外留学規則における主要留学国ドイツ)
第2編 ドイツ・ヴィッセンシヤフトの移植(ドイツ留学生の修学過程;ドイツ・コネクションの形成)