内容説明
ナチスに包囲された街レニングラード。少年ボリスは、幼なじみの少女ナージャとともに、かくされた食糧をもとめて、郊外の〈無人地帯〉に出かけた。ドイツ軍とロシア軍のせめぎ合う危険な場所で、ふたりが体験したものは…。生のかがやきをとらえ魂をゆさぶる、勇気と友情の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かしこ
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冬のレニングラード、ドイツ軍の包囲、次々飢えて死んでいく人々、それがあたりまえになってしまっている少年、でも頑張り続けてる2016/01/28
waraby
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中釜浩一郎さん挿絵ということで、手に取った本。1942年、ドイツ軍に包囲されたレニングラードの街に住む、12才の少年ボリスが主人公。14歳の友だちナージャと郊外までじゃがいもを取りに出かけて、ドイツ軍の兵士に助けられ、ボリスの心に、敵・味方を超えた人間の愛が芽生える。 作者はオランダの人で、レニングラードを訪問した際にあるロシア人作家の少年時代の体験を聞いて、この作品を書いたという。2013/07/27