内容説明
1641年10月のエッゲブッシュ―この小さな村では、飢餓と困窮と恐怖が生活のすべてだった。戦争前の平和な時代をおぼえている者は、ほんのわずかであった。23に満たない者には、平和ということばは、まったく別世界のことばでしかなかった。15歳になるヨッケルは、村代官のむすめカタリーナに、ひそかに想いをよせていた。それは苦難に打ち勝つための希望であった。兵隊たちが再びエッゲブッシュをおそい、ペストがおそろしい影のように村に忍び寄るときも、変わることのない希望だった。いったいいつになったら平和がもどるのだろうか。そう、300年もしたら…。1984年度ドイツ児童図書賞受賞作品。
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