内容説明
トニーとジョエルは、おさななじみの親友だ。12歳になった今年の夏休みも、ふたりでいろいろな楽しい計画をたてていた。ある日、トニーは、ジョエルを危険な冒険にさそう。遊泳が禁止されている赤い血の色をしたバーミリオン川で泳ごうというのだ。気のりのしないジョエルも、おたがいの意地のはりあいから、ぎゃくに中州までの競泳をいいだす。先に中州についたジョエルがふりかえったとき、トニーは消えていた…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ささ
2
子供というものは、口で注意しても、ろくに聞かないものですよね。これは物語の形を借りた、子供たちへの注意、警告ですね。物語としても、楽しさというかエンタメ性は皆無と言っていいです。子供が読んでも決して楽しい話ではないと思います。でも私はこれは、子供の必読書にしてもいいのではないかと思いました。 続き https://kodomonohonnnomori.hatenablog.com/entry/2018/12/26/022338 2019/02/13
ねちゃぴん
0
自分を大事にしない人は、自分を愛してくれる人のことも大事にできていない。2010/01/23
ある晴れた朝に
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児童文学。ハッピーエンドで終わらない、何ともいえない苦い味がする作品。これほどまでに厳しい教訓を読者である児童に向けたメッセージとした本は初めてです。翻訳者あとがきをセットとすることで、理解出来るものでした。主人公の少年の心の描写はよく描けているすばらしいものと思った。2020/07/26