内容説明
仕事熱心で、きびしいパパ。やさしいけれど、ぼくのことわかってないママ。学校には、友だちなんかいない。そんな少年グンナルは、鳥が大好き。ひっこしたばかりで、都会の生活になじめずにいたある日、伝書バトを飼っている、ひとりぼっちの老人マーチンと出会う。やがて、ふたりはハトをつれて、グンナルがもといた町ブローテンへ…。北欧のいなか町の静かな自然を背景に、少年と老人の友情を通して、家族のすがたや、生命の誕生と死を見つめた物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるっちょ
2
ラピュタの「鳩と少年」とでも言えばいいだろうか。童話である。タイトルは日本独自のもので、本来は「キクイタダキ」(鳥の王)とするべきなのだが、タイトルだけでは話の意味が分からないということでこの題になった。 キクイタダキは国内最小の鳥でカマキリに捕食される事があるほど小さく、愛らしい。ヨーロッパではその威厳ある姿から「鳥の王」と呼ばれる。『「死」とは重くなることだ。』 自分よりも鳥と老人に情熱を捧げる息子に納得がいかない父。 レース鳩が繋げた少年と老人の絆。かなりマイナーのようだが読んでおいて損はない。2015/11/10
RyoShun
0
キクイタダキ:ノルウェーでいちばん小さな鳥2017/05/10
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