感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
midorino
6
小学生の頃、好きだった本を見つけて再読。派手な服と化粧で周りから「へんな人」と思われているバルトロッティさんの元に、ある日缶詰に入った男の子、コンラートが送られてくる。普通のお母さんとは違うけれど、愛情たっぷりにコンラートの世話をするバルトロッティさん。けれど工場から配送ミスだったから返品するよう求められて、、。子供を思い通りにしようとする大人を批判し、いい子のコンラートが悪い子になろうとするところが面白いのだけれど、いい子悪い子のくくりだけじゃなく、その子らしくいられることが一番なんだろうと思う。2020/09/14
timeturner
3
ネストリンガーは只者ではないなあ。缶詰の良い子が誤配された先は、家事が苦手で厚化粧で非常識な中年女性で、およそ良い母親にはなれそうにない。でも、笑いながら読み進めていくうちに、良い親、良い子って何?と考えるようになる。そのあたりの展開や塩梅が巧い。2019/08/13