内容説明
詩と絵画の世界に無類の才能をしめし火達磨となって疾駆しつつ、若き生命を燃え尽きさせた宿命の天才の全業績。絵画作品36点収録。
目次
遺書
詩
散文詩
短歌(大正2年~8年)
小説(廃邑の少女;鉄の童子;居合抜き;美少年サライノの首;殺人行者;悪魔の舌;魔猿法)
戯曲(悪女時代;酒顛童子)
童話(孔雀の涙)
感想
日記
書簡
年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
駄目男
3
没年は大正8年2月20日、23歳に満たない生涯。故に全集といっても全一巻、しかし、画業以外、詩、散文詩、短歌、小説、戯曲、童謡、感想、日記、書簡とかなりの量の著作がある。遺された絵画作品を見ると本人はピカソが好きだと言っているが、どうも陰影的な色調が強く好きになれない。色彩に止まらず小説の世界でもオカルト的で常に誰かが殺され、それは本人も認めている。芸術家の早過ぎる死は、その才能と共に永劫に失われ本来この世に出現したであろうはずの作品までも奪ってしまう遣る瀬無いものだ、ただ無形無色のキャンバスを残すのみ。2017/11/04
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