内容説明
日本とは何かを追い求めた知性のガンと闘い抜いた日々時々の証言。死を恐れずいのちを讃えて生きた最後。
目次
1 闘いのはじまり(多忙をきわめた父;不思議な写真;胃痙攣が止まらない ほか)
2 告知からの生還(ガンの宣告;ガンの告知;転院するべきか ほか)
3 生は死を超える(ふたりきりの時間;ライフ・ケア・システム;ガン再発す ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紙狸
13
山本七平の妻れい子と長男良樹が著者。1999年刊行。94年に出た旧版を増補改訂した。七平の発病、闘病、死去を描く。七平はキリスト教信者だった。ガンと知った時、病室の壁に向かい、40年前の大病以来「生かされてきたんだ」「本当に、感謝なんだよな」と言ったという。91年12月10日に自宅で逝去した。その前日、臨終かと思われた状態から目覚め、語り始めた。「ベトナム戦争」や朝日新聞記者の「本多勝一」という名詞を口にしたという。なぜジャーナリスティックなことを思い出したのか。不思議だ。2024/07/19
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