感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
53
子どもが戦争の犠牲になる・・・本当に酷い。中尾町子さんという方が体験されたことを原案として、中川正文さんが文を、四国五郎さんが絵を。ムッちゃんと「わたし」の表情が、その時々の気持ちをとてもよく表していて切なさが増す。扉のろうそくの絵が、ムッちゃんのはかない命を象徴している。裏表紙の横浜の港や墓地、そして竹の水筒の絵にムッちゃんの郷愁や無念、哀しみを感じる。読友さんのおすすめで知った絵本。感謝。伝えていかねばと思う。2021/09/22
たまきら
29
とてもとても辛いお話です。本当にこういう思いをした子日本中に、そして多分世界中にいた…。強いものしか生き残れない世界が見なかったものを、このように絵本にして残してくれる世界のありがたさ…。この本を知ることができてよかった。読み友さんの感想から。2021/09/18
ヒラP@ehon.gohon
25
何とも言いようのない悲しいお話です。 父親は戦争に行き、他の家族は空襲の中で行方不明、親戚のもとにやって来たけれど、結核にかかって一人防空壕の奥で隔離状態。そんな境遇のムッちゃんは、防空壕に逃げ込んできた人々からは疎まれる存在になってしまいました。 ムッちゃんに冷たい人たちを、責めることはできません。 それだけ、人々は自分のことで精一杯、まして病気が感染するかもしれない人間は厄病神のように見えても仕方ありません。 ただただ救いのないムッちゃんが憐れで仕方ありません。2021/09/12
わむう
25
手元に置いておきたくなったので購入しました。2020/10/21
わむう
22
母親に「あなたは小さい頃、この本ばかりを読んでいた」と言われました。2020/04/14
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