キンドレッド - きずなの招喚

キンドレッド - きずなの招喚

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  • サイズ B6判/ページ数 378p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784841107722
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

126
衝撃的な冒頭から始まる。なぜそれが起こったのかを知りたい気持ちと、想像のつかない話の展開に次々とページを捲るが、だんだんと気の滅入る読書となった。読後感も良くない。口の中に苦い何かが残っている感じ。アメリカの人種差別の歴史を思うと、またディナが体験しなければならなかった体験〜屈辱的な受入れだろう〜は強烈で、訴えたいことはわかる。しかし、ケヴィンがなぜ彼女に惹かれる理由、助ける動機、犯す罪をともに背負う理由がわからなかった。底にすごくドス黒いものを感じ、読んだことを後悔した。早く忘れてしまいたいくらい。2017/04/13

扉のこちら側

90
2016年368冊め。【183/G1000】1970年代から1815年にタイムスリップした女性。祖先に当たる少年が命の危機に瀕した際に、無意識に彼女を招喚するためなのだが、タイトルにある「きずな」とは程遠い。なぜなら黒人の彼女は、白人少年の下で奴隷としての扱いを受けることになるから。その意味では『招喚』ではなく『召喚』の方があっている。続)2016/05/29

NAO

40
デイナは、ある日突然1800年代にタイムトリップし、溺れていた白人の少年ルーファスを助ける。ルーファスはデイナの先祖で、それ以降、危険な目に遭う度にデイナを召喚してしまう。過去の出来事を描くのに、作者は、その当時の人物を主人公にした話ではなく、現代の人間を過去にタイムトリップさせるという手法を取った。SF仕立てで描かれた農奴制の実態と人種差別問題は、白人も黒人も対等であると考えている現代の黒人女性を主人公としてそれを体験させることで、その不当性、残虐性、がより強調されてくる。2015/12/18

maja

17
「血をわけた子供」の著者。この作品にも衝撃を受けた。あとがきによると、1960年代半ば、作家の所属した黒人学生同盟でひとりの男子学生が黒人史に大きな関心を寄せ知識を持ちながらも先祖を非難するのを前にして、バトラーはこの中産階級の男を奴隷制度の南部に送り込んでどれほど耐えられるか見てやりたいという願望すら覚えたそうだ。作品の生まれるきっかけだ。しかし、この人物では奴隷制下ではたちまち殺されてしまい話が続かないので置き変えられる。主人公ディナは否応なく容赦なくタイムスリップを繰り返す。 2021/08/08

First Flight

9
本当に良い本なんですけど〜今時読むには相当辛かった、て言うか、怖いような気もする。 Trumpが次のアメリカ大統領になるなんて…2016/11/28

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