内容説明
謎の「神雄寺」の名はなぜ歴史から消されたのか?万葉歌木簡からは『万葉集』の編纂人物、大伴家持が関わったのでは…国文学、歴史学、考古学の研究者によって謎の寺院、馬場南遺跡が本格的に解き明かされる。多彩な出土品は二一世紀の我々に何を語りかけるのか。
目次
第1部 馬場南遺跡の調査報告(馬場南遺跡の発見とその周辺;馬場南遺跡の調査(平成一九年・二〇年度))
第2部 「馬場南遺跡が語るもの」シンポジウム記録(基調報告「馬場南遺跡の調査成果」;特別記念講演「木津川市馬場南遺跡が語るもの―神雄寺と万葉歌木簡」;発表(一)「万葉歌木簡と万葉集研究」 ほか)
第3部 馬場南遺跡を考える 論考篇(古代南山城と渡来人―馬場南遺跡文化の前提;神仏習合史の再検討;奈良時代の泉と仏堂 ほか)
著者等紹介
上田正昭[ウエダマサアキ]
(財)京都府埋蔵文化財調査研究センター理事長・京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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