出版社内容情報
医療経済の視点から、高齢化がピークを迎える2040年に向けての薬局の方向性を探る。
川渕 孝一[カワブチコウイチ]
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科教授
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷー
1
薬局経営について学ぶために完読。主観で話すことは少なく、原則として統計に基づいた考察なので納得がしやすい。ただ少し飛躍しているところもあるので、自分自身で考えながら読んでいくとより有用で理屈の通った知識が取得できる。願わくば、もう少し数字の出所になっている根拠資料の出典先が分かるようになってくれていると、今後の最新のデータを追うときの助けになったのになぁ、と思った。2020/08/23
薬学やっくん
1
★★★☆☆実際は特に薬局を重点的にフォーカスしたものではなく、薬局を取り巻く周辺の変遷と今後の予測がデータを元に述べられた本。著者が有資格者ではないが、有識者であるため、面白い着眼点で薬局に対しての批評をしていく。薬局版BSCの有用性や斬新でありながらも的確な薬価設定への提言は先見がありそうで、ためになった。ただ、最後のICT化は疑問が残った。高齢者ほど消滅可能性の高い地方に多く、既に認知機能に問題がある方に、新たな仕組みや制度を理解してもらうのは困難を極めると、かかりつけの啓発を実際にしていて感じる。2017/02/26