出版社内容情報
がん薬物療法において、薬剤師は医師・看護師・その他の医療スタッフに対し、薬剤の有効性や安全性の情報提供を行うだけでなく、個々の患者の状況に応じて最適な判断をすべく、薬学的専門能力を発揮することが望まれています。本書は「問題解決技法」に基づいた薬物治療の実践について、具体的な症例をもとに、臨床での問題点を解決するまでの手順をわかりやすく解説。いかなる場面でも活かせる「問題解決技法」を学ぶことで、その専門能力を最大限に発揮できる考え方が身に付きます。
【問題解決技法とは】
Step1 問題点を明確にする
Step2 問題を解決するための情報を収集する
Step3 エビデンスの検証
Step4 患者への適応
Step5 薬学的フォローアップ
という5つのプロセスにより問題点を洗い出し、解決に導くための考え方。
どのような場面でも応用できるロジカルな技法です。
内容説明
症例に応じた薬物治療や問題解決までのプロセスを詳説。がん専門薬剤師も、これからめざす方も必読の1冊。
目次
第1章 解説―問題解決技法に基づいたがん薬物治療の実践
第2章 乳がん―乳がん再発予防のための最適な術後補助療法とは?
第3章 大腸がん―再発大腸がんの化学療法の治療方針の決定にあたって
第4章 胃がん―胃がん再発予防のための最適な術後化学療法とは?
第5章 肺がん―Stage 4非小細胞がんのための最適な治療とは?
第6章 悪性リンパ腫―血液腫瘍における腫瘍崩壊症に対する最適な薬物療法とは何か?
第7章 白血病―慢性骨髄性白血病治療薬であるチロシンキナーゼ阻害薬をどのように説明するか?
第8章 婦人科がん―がん相談窓口に来た卵巣がん家族の「卵巣がん化学療法の最前の治療は治か?」に答える
第9章 腎がん―分子標的治療薬はサイトカイン療法よりも優れているか?
著者等紹介
井上忠夫[イノウエタダオ]
東京女子医科大学医学部医療・病院管理学
野村久祥[ノムラヒサナガ]
杏林大学医学部付属病院薬剤部
橋本浩伸[ハシモトヒロノブ]
国立がん研究センター中央病院薬剤部
岡澤美貴子[オカザワミキコ]
NTT東日本関東病院薬剤部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 電子書籍
- テコンダー朴 分冊版22