出版社内容情報
薬剤師国家試験のクリアーを目指す方~製剤学・薬剤学のエキスパートを目指す方まで、段階的に学べる待望のテキストが登場
本書は、製剤研究と病院実務の実力派多数を執筆に迎え、薬学モデル・コアカリキュラムおよび薬剤師国家試験の新・出題基準に沿った構成です。国家試験に合格できるレベル達成を第一の目標とし、さらに臨床の実務に踏み込んだレベル達成が第二の目標です。学習中の項目がいかに患者QOLにつながるか?など、臨床現場との関係性を有機的に理解できます。新しい形で「製剤化のサイエンス」を説きおこします。
巻頭
薬学教育モデルコアカリキュラムで定められた到達目標(いわゆるSBO)、各SBOに対する学習のポイント、執筆者の一覧を掲げました。
本文の構成
各SBO毎に、製剤学・薬剤学、病院実務、医薬品研究開発の専門家が、丁寧に書き下ろしています。なお、文中で(解説→)のロゴがある用語について、巻末の50音順用語解説で詳しく述べており、用語集としても活用できます。
Target
薬剤師国家試験に向け押えたいポイントや、過去に出題されやすかった医薬品名などが記載されています。
Annex
項目によっては、実務のレベルにまで踏み込んでいる上級編の内容が書かれています。各章での知識が製造現場や臨床現場でどのように活かされることになるか、今後の学習、実務において、どのように関係してくるのか、楽しみに読んで下さい。
Self Assesment
理解度をチェックするための項です。執筆陣による、主にこれまでの国家試験問題を中心とした設問を配置しました。到達度チェックに活用してください。なお、解答は巻末にあります。
用語解説
本文中で(解説→)のロゴがある用語についての解説です。50音順になっています。
目次
【物質の溶解】
1.1.1溶液の濃度と性質 静岡県大 園部尚
1.1.2物質の溶解とその速度 東北薬科大学 竹下光弘
1.1.3 物質の溶解) 溶解した物質の膜透過速度 東北薬科大学 竹下光弘
1.1.4物質の溶解に対して酸・塩基反応が果たす役割 東北薬科大学 竹下光弘
【分散系】
1.2.1界面の性質 松山大学 宮内正二
1.2.2代表的な界面活性剤の種類と性質 松山大学 宮内正二
1.2.3乳剤の型と性質 松山大学 宮内正二
1.2.4代表的な分散系とその性質 松山大学 宮内正二
1.2.5分散粒子の沈降現象 松山大学 宮内正二
【製剤材料の物性】
1.3.1流動と変形(レオロジー)の概念と、代表的なモデル 明治薬科大学 石井文由
1.3.2高分子の構造と高分子溶液の性質 明治薬科大学 石井文由
1.3.3製剤分野で汎用される高分子の物性 明治薬科大学 石井文由
1.3.4粉体の性質 明治薬科大学 石井文由
1.3.5製剤材料としての分子集合体 明治薬科大学 伊東明彦
1.3.6薬物と製剤材料の安定性に影響する要因、安定化方法 明治薬科大学 伊東明彦
1.3.7粉末X線回折測定法の原理と利用法 明治薬科大学 伊東明彦
1.3.8製剤材料の物性 明治薬科大学 伊東明彦
剤形をつくる
【代表的な製剤】
2.1.1代表的な剤形の種類と特徴 日本大学 伴野和夫
2.1.2代表的な固形製剤の種類と性質 日本薬科大 岩田政則
2.1.3代表的な半固形製剤の種類と性質 新潟薬科大学 飯村菜穂子
2.1.4代表的な液状製剤の種類と性質 新潟薬科大学 飯村菜穂子
2.1.5代表的な無菌製剤の種類と性質 新潟薬科大学 飯村菜穂子
2.1.6エアゾール剤とその類似製剤 日本大学 濃沼政美
2.1.7代表的な製剤添加物の種類と性質 日本大学 濃沼政美
2.1.8代表的な製剤の有効性と安全性評価法 長崎国際大 荒川正幸
【製剤化】
2.2.1製剤化の単位操作および汎用される製剤機械および単位操作の組み合わせと代表的製剤の調製 応用生化学 早川栄治
2.2.3汎用される容器、包装の種類や特徴 長崎国際大 荒川正幸
【製剤試験法】
2.3.1日本薬局方の製剤に関連する試験法 明治薬科大学 下川健一
2.3.2日本薬局方の製剤に関連する代表的な試験法の実施と、品質管理への適用 明治薬科大学 下川健一
DDS(Drug Delivery System: 薬物送達システム)
【DDS の必要性】
3.1.1従来の医薬品製剤の有効性、安全性、信頼性における主な問題点 星薬科 櫻井正太郎
3.1.2DDS の概念と有用性 帝京大学 宇都口直樹
【放出制御型製剤】
3.2.1放出制御型製剤(徐放性製剤を含む)の利点 東京薬科大学 岡田弘晃
3.2.2代表的な放出制御型製剤 日本薬科大 高橋由里
3.2.3代表的な徐放性製剤における徐放化の手段 静岡県大 並木徳之
3.2.4徐放性製剤に用いられる製剤材料の種類と性質 東京薬科大学 岡田弘晃
3.2.5経皮投与製剤の特徴と利点 京都薬科大学 山本 昌
3.2.6腸溶製剤の特徴と利点 日本薬科大 高橋由里
【ターゲティング】
3.3.1ターゲティングの概要と意義 帝京大学 宇都口直樹
3.3.2代表的なドラッグキャリアーと、そのメカニズム 帝京大学 宇都口直樹
【プロドラッグ】
3.4.1代表的なプロドラッグと、そのメカニズムおよび有用性 京都薬科大学 山本 昌
【その他のDDS】
3.5.1代表的な生体膜透過促進法 京都薬科大学 山本 昌
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