出版社内容情報
本書は航空工学分野でよく知られるFMEA(失敗様式と影響分析」を保健医療分野に適用する方法を解説した実践マニュアルです。米国での実践事例を交えて具体的に解説しています。本書を編集したのは、米国内の病院を評価する機関であるJCAHOであり、評価機関がまとめた事故予防のための解説書として病院関係者には高く評価されています。FMEAは、航空機に代表される工学分野で悲惨な事故を防ぐために開発された事故防止のため方法論です。航空機業界では、当たり前のように実践されている手法ですが、医療分野ではまだまだ一般的ではありません。本書では、この古くて新しい手法を病院診療実務に応用し、実績を挙げている病院の実例を示しながら、FMEAの方法を効率的効果的に学んでいきます。病院管理者必読の一冊です。
内容説明
患者の安全は医療の質の基本であるが、本書は、その問題を解決するための、きわめて強力で実践的な手引きを提供している。
目次
第1章 基本的な質問と回答
第2章 危険の高い過程を選択し、チームを編成する
第3章 過程を図解する
第4章 潜在的失敗様式についてブレイン・ストームを行い、その影響を分析する
第5章 失敗様式の優先順位をつける
第6章 失敗様式の根本原因を把握する
第7章 過程を再設計する
第8章 新しい過程を分析、試行、実行、監視する
終章 医療事故減少の目標を達成するために―根拠に基づく患者安全
著者等紹介
久繁哲徳[ヒサシゲアキノリ]
医療テクノロジー・アセスメント研究所所長。欧州WHO・健康エビデンス顧問
車谷典男[クルマタニノリオ]
奈良県立医科大学教授(衛生学講座)
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