出版社内容情報
本書は、平成13年3月に東京女子医大で発生した陰圧吸引補助脱血体外循環に関わる事故をきっかけに、平成14年8月に発足した厚生科学研究「医療に置ける危険領域のリスク分析とフェイルセーフシステムに関する研究」の分担研究、「人工心肺に関する安全マニュアル作成に関する研究班」がまとめた報告書をもとに、人工心肺を使用する場に接する医療職の方にも参考となるよう、人工心肺の基礎知識と患者への説明を加えた。
安全体制をどう構築するかを解説し、危機管理については事故事例ごとにフローチャート形式で確認事項、対処法、原因、予防策を一目で判断できるよう編集した。また、資料として、リスク分析の文献調査やアンケート調査結果を掲載誌、医療現場での体制構築のための参考に供した。医師、臨床工学士をはじめとする医療従事者、医療安全監督者の方に是非備えておいていただきたい一冊です。
内容説明
本書は、「人工心肺に関する安全マニュアル作成に関する研究班」が人工心肺の安全性に関するリスク分析を目的とした内外の文献調査研究ならびに国内アンケート調査研究を行い、これらの結果を参考としてまとめた人工心肺の安全対策ならびに危機管理に関するマニュアルに図表を加えたもの。内容的には、研究班のリスク分析に関する研究結果は資料として取り扱い、実地臨床で役立つ具体的な安全対策および危機管理マニュアルを中心とすることとした。特に危機管理については、人工心肺のトラブル発生時にただちに参照できるようにフローチャートとした。
目次
1 人工心肺の基礎知識(人工心肺の基礎知識;患者説明用人工心肺Q&A)
2 人工心肺安全マニュアル(人工心肺の安全対策;人工心肺の危機管理)
資料(人工心肺のリスク分析に関する内外文献調査;人工心肺のリスクに関する国内アンケート調査;安全な陰圧吸引補助脱血法に向けての提言(3学会合同陰圧吸引補助脱血体外循環検討委員会報告書より))
著者等紹介
古瀬彰[フルセアキラ]
JR東京総合病院院長。日本心臓血管外科学会前理事長
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