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出版社内容情報
病院や介護施設が行う経営活動は、医療行為や介護行為を中心として内容が多岐にわたっていますが、このことと表裏一体の関係として、経営活動に大きな影響を与える多種多様のリスクを抱えています。そのリスクが顕在化した場合、病院や介護施設が受ける影響は、要因によって定型的に定まるものではなく、状況によりさまざまな形態で現れてくるといえます。最近では、ただ1度の不祥事が施設全体の経営に大きな影響を与えかねない状況も多く発生しており、組織の社会的責任が強く求められる傾向にあるといえるでしょう。今、医療現場や介護現場においては、「人間はエラーを犯す(To Err is Human)」という事実を前提に安全対策を構築しようという取り組みが進められています。本書では、医療や介護サービス対象者であり顧客である患者や利用者の安全確保が急務な課題との認識のもと、「医療事故」と「介護事故」などのリスクをまとめています。危機管理にぜひとも備えていただきたい1冊です。
内容説明
本書におけるリスクマネジメントは、危機的な事態が発生した後の緊急対応である「危機管理」という意味ではなく、災害や事故の未然防止のために日頃から必要な組織的取り組みに焦点を当ててまとめています。リスクマネジメントに関する基本的考え方から財務対策、具体的な医療安全組織の構築、さらには医療安全対策の手法等まで、リスクマネジメントに関する総合的な解説書として利用できるよう構成しました。
目次
第1章 リスクマネジメントの入り口
第2章 財務面からのリスクマネジメント
第3章 医療事故紛争の現状と法的責任
第4章 介護施設に関わる介護事故裁判例
第5章 リスクマネジメント体制の構築
第6章 実践的なリスクマネジメント活動
資料
著者等紹介
山本雅司[ヤマモトマサシ]
(株)損保ジャパン・リスクマネジメント医療安全事業部長
石尾肇[イシオハジメ]
公認会計士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。