出版社内容情報
医薬品開発の候補となった原薬物性をどのように評価し、製剤化に応用していくかについては、各企業のノウハウであることが多く、公の場で議論されることは、ほとんどありませんでした。医薬品を効率的に開発するのに必要な物性をあげれば、溶解性、膜透過性、安定性が重要であり、これらの条件を満たしていれば製剤化は容易です。しかし、現実には条件を満たさないものがほとんどであり、いかに、候補化合物の物性を改善して製剤化を進めるかが製材技術となってきます。本書は固体医薬品の物性評価法について体系化を試み、固体医薬品の基礎理論、物性測定法の理論と実際、開発医薬品の物性評価に関する解析例、及びレギュレーションをわかりやすくまとめました。