出版社内容情報
本書は、調剤に携わる薬剤師の皆さんのために編集企画されました。内服薬・注射薬についての章を設定し、各分野のスペシャリストが具体的な処方を例に、詳細な解説を試みています。平成11年度厚生科学研究報告書「医療のリスクマネージメントシステム構築に関する研究」によれば、全国の看護婦から集めた約一万件余りのニアミス事例の約3割が注射薬関連のトラブルと報告されています。医療事故防止の観点から「注射薬調剤における薬剤師の役割強化」が望まれるなかで、焦点となっている注射薬についても、投与方法の問題、投与量の問題、配合変化の問題などの実例を挙げて明快に解説しています。最近の医療過誤事件に対する医療薬学的な分析が加えられているのも本書の特徴です。 【編集担当者コメント】「調剤薬局を開設したものの、具体的にどうやって患者指導してよいのかわからない」という疑問に応える待望の一冊。実際にあった調剤過誤事件なども例にして、一枚一枚の処方せんから薬剤師が読み取らねばならない最低限のエッセンスを抽出し、項目ごとに丁寧に解説しています。ペーパー薬剤師を自負する編集担当にも、「本書のおかげで、自信をもって人前で薬剤師と言えます」と思わず言わしめた驚きの内容です。ぜひともご一読ください。