内容説明
本書の特色は、現在MRSAの抱えるすべての問題について、広い視野から、著者自身の長年の体験に基づく成果を詳細に述べられている点にあります。しかも記述は、随所にコメントとして関連する話題や興味深いエピソードなどが紹介され、医学を専攻していない者にもできるだけわかりやすく、肩の凝らないように工夫されています。
目次
第1章 院内感染症とは
第2章 正常細胞叢とは
第3章 ブドウ球菌の一般性状
第4章 化学療法剤の開発とMRSAの出現
第5章 MRSAの耐性機構
第6章 MRSAの臨床検査法
第7章 MRSA陽性という検査報告書が届いたときにはどうすべきか
第8章 MRSA感染症に対する宿主側の防御機構と易感染性宿主
第9章 MRSA感染症の薬物療法
第10章 菌血症と敗血症ならびにその合併症としての感染性心内膜炎と骨髄炎
第11章 呼吸器感染症
第12章 術後感染症
第13章 未熟児、新生児の敗血症とNICU
第14章 寝たきり老人の褥瘡感染症
第15章 院内感染症対策の実際
第16章 MRSA感染症を巡る医事紛争
術語の解説
引用文献