内容説明
本書は、故金井寅之助氏の生前に著作し随次に諸誌に発表した論考のうち、西鶴に関するものを主として収録し、あわせて従として、初期の著作にかかる大和地誌に関するものを、付録として収載したものである。
目次
西鶴小説のヂャーナリズム性
西鶴の文体―人称の変化について
「忍び扇の長歌」の背景
「約束は雪の朝食」の背景
『西鶴置土産』―錯簡・落丁を中心に
西鶴の書誌学的研究
『西鶴置土産』の版下
『新可笑記』の版下
『諸艶大鑑』の版下
『世間胸算用』の版下
『西鶴名残の友』の版下
西鶴以後の浮世草子３篇―好色大神楽・好色影倣子・好色産毛
『好色大神楽』と『日本永代蔵』
書評 森銑三著『西鶴本叢考』
益軒の大和紀行
『誹諧今宮草』の編者無名園古道
『南都名所集』の著者村井道弘
『奈良坊目拙解』と『平城坊目考』
