内容説明
古代社会を知るための書き下ろし論考18本を収録。王権に関わる儀礼や祭祀、古代仏教と国家・社会との関わり、摂関制を含めた広義の政務と典籍・文物―最新の研究成果を踏まえた論文集。
目次
第1部 儀礼と王権(不改常典と神祇令践祚条;日本近世の航海信仰からみた古代の持衰;古代行幸の運用実態;『唐暦』と「日本」国号への変更期間について;荷前別貢幣と諸王発遣の意義;斎院の交替制)
第2部 仏教と社会(『伊勢物語』第九段 東下り「都どり」の歌と「豊嶋ミヤケ」・「浅草寺縁起」―在原業平の「事問ひ」の和歌と「特牛」・「桧前」氏;行基にかんするいくつかの問題;行基と池溝開発;長岡遷都・廃都と早良親王;和気氏と最澄・空海;平安時代中後期における四天王寺俗別当の補任と芸能)
第3部 政務と文物(太政大臣の権能からみた摂政・関白の成立;大極殿炎上と清和天皇の退位;季禄の変遷と財源;平安時代における天文勘申と中原氏;近世における『政事要略』の伝来―前田綱紀蒐集本を中心に;安閑天皇陵とガラス碗―東北大学附属図書館所蔵 速水宗達『御玉まりの説』より)
著者等紹介
西本昌弘[ニシモトマサヒロ]
関西大学文学部教授。日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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